【2024年最新】運転免許証のICチップについて
16歳以上人口の74.8%が保有していると言われる運転免許証(内閣府調べ)
運転免許証にはICチップが埋め込まれており、このICチップを活用することで偽造免許証の製造防止、所有者の厳密な認証が可能となっています。
昨今、画像解析型の本人確認を廃止する流れが加速する中で、このICチップを使って免許証の保有状況や本人情報を取得する流れが加速しています。
この記事では、意外と知られていない運転免許証のICチップについてまとめました。
運転免許証にICチップが含まれている理由
運転免許証にICチップが埋め込まれたのは平成19年頃からです。
以下二点を大きな目的としていました。
偽装防止
昨今、プリンター等の発達により精巧な偽装免許証の作成が可能となってしまっています。偽装免許証は見た目では本物と見分けがつかないことも多く、不正契約や成りすましの原因となります。
ICチップは偽装が極めて難しいため、不正契約や成りすましのリスクを大幅に抑えることができます。
本人確認書類としての利用
運転免許証は多くのシーンで本人確認用書類としての利用が認められています。
本人確認で利用する際、前述したように偽装リスクが高いことは大きな障壁となります。
ICチップの読み取りには暗証番号が必要となっており、知識認証を介した本人認証が可能となります。不正に取得した運転免許証を悪用されるリスクを大幅に低減することができます。
暗証番号について
運転免許証に埋め込まれたICチップには二組の暗証番号が設定されています。
この暗証番号は、運転免許証を取得したタイミング及び免許更新を行った際に設定されます。(設定は任意ですが、パスワードを設定しないとICカード読み取り装置等を通じて個人情報を不正に抜き取られるリスクが高まるため、設定が推奨されています。)
二組の暗証番号について
暗証番号の一組目を入力することで、本籍と写真以外の券面情報が電子的に確認できます。
二組目の番号も入力することで、本籍と写真の情報も確認することが可能です。
暗証番号を忘れた時の対処法
暗証番号を忘れた際には、本人が運転免許証を持参して運転免許試験場や警察署に申し出ることで回答してもらえます。
高まる利用需要
これまで正直あまり使われるシーンがなかった運転免許証のICチップですが、このところ急速にその需要が高まっています。
本人確認の方式をより厳密なものにすることが求められているためです。
先日、以下のようなニュースが報じられました。
携帯電話の契約時に行われる対面での本人確認方式に関して、マイナンバーカードや運転免許証のICチップ読み取りを義務付けるという内容です。
これまで日本では、本人確認書類の券面情報を目検や知識情報で確認し、そのプロセスをクリアすれば本人確認が完了するシーンも少なくありませんでした。
しかし、この方式では偽装を防げないとして、電子的に認証することが義務付けられた流れです。
今後、携帯電話契約以外の本人確認や年齢確認においても同様の動きが進むと見込まれています。
この流れの中で、運転免許証のICチップを活用する動きは当然加速していくと予想されます。
これまで利用したことがない人も多いと思いますので、この記事が今一度運転免許証のICチップについて確認するきっかけになれば幸いです。
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