【@4/24 八重洲】DID/VCイベントを開催しました

2025年4月23日(水)、東京は八重洲にてイベントを開催させていただきました。
タイトルはずばり「DID/VC最前線 ~リアルな実装と戦略から学ぶ業界動向~」
実務でDID/VCやデジタルアイデンティティに携わられているスペシャリストにお集まりいただきました。
~イベントハイライト~
イベントは以下の流れで行われました。
- スピーカー登壇者5名による自社のお取組み紹介
- パネルディスカッション
- ネットワーキング
スピーカー登壇者5名による自社のお取組み紹介
一社目はRecept代表の中瀬が登場。
DID/VCの基礎やproovyで提供する諸機能について紹介しました。
起業後、基本毎日19時間ほど働いているエピソードを披露すると驚きと憐みの空気が流れました。

二社目はIIJの山本様
山本様と言えばBBS署名やセキュリティのスペシャリストですが、旧来型のID連携とVCによるデータ連携の違い、選択的開示やリンク不可能性に関する説明など、幅広い内容を深く・分かりやすくご説明いただきました。

三社目は日鉄ソリューションズの佐藤様
直近実施された、DID/VCを用いた本人確認情報連係に関するPoCについてお話しいただきました。
PoCを進められる中で感じられた課題についても率直にお話しいただき、大変参考になりました。

四社目はFINOLABの公門様
海外勤務やスタートアップ投資など、豊富なご経験を持たれる公門様ならではの視点でDID/VCについてお話しいただきました。
DID/VCは直近ようやく日本でも話題に上がり始めましたが、それ以前のグローバルでの動向についても伺うことができ目から鱗の内容でした。

ラスト五社目はトレードログの藤田様
ブロックチェーンを専門とする企業の目線から、ブロックチェーンの潮流やユースケースとの比較も交えながらDID/VCについてご説明いただきました。
DID/VCもモノのトレーサビリティ管理で使われることがありますが、この辺りに圧倒的なご見識をお持ちの藤田様ならではのお話となりました。

※なぜか藤田様登壇時のお写真だけなかったため、集合写真を。。。
パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、技術やビジネスの観点から各社がDID/VCという技術・領域にどのような見解を持っているかを議論。
「DID/VCのエコシステムで結局誰がお金を払うのか問題」や「データ規格が定まっていない中での開発方針」など、鋭いテーマを中心とした聞きごたえ十分のパネルディスカッションでした。
質問タイムでは、時間内では到底お答えしきれない多くの質問をオーディエンスの皆さまからいただきました。
★いただいた質問の一部
- Issuer, VerifierはもちろんWalletもSaaS型になり、ブラックボックス化したサービスプロバイダーに鍵管理や証明書管理を依存するようなサービスが増えていると思います。結局のところIdPに依存するモデルと変化がないと考えていますが、事業としてお金を取りつつ透明なサービスを提供する方法はありますか?
- 元々はW3Cが策定を進めていたかと思うのですが、なぜこんなに規格が複雑化したのでしょうか
- VC発行時にHolderの本人確認等を行ったとして、VC活用時にVerifierはVCを提示してきたHolderが真のHolderであるかはどのように担保・信用・検証すれば十分とお考えですか?(対なりすまし、HolderとWalletのBindの話)旧来の名寄のような確認をせずに済ませる方法はありませんか
- DID・VCを使用したサービスを使用する際に、FIDO認証ではなく、リアル生体認証で本人確認をする必要があると考えます。動向的にはFIDOですが、皆様はFIDO派でしょうか?
総括
お忙しい中ご協力いただきましたスピーカーの皆さん、共催として手を挙げてくださったIIJ様、そして足を運んでくださったオーディエンスの皆さま。本当にありがとうございました。
一方で、参加上限(60名)に開催の一週間前に達してしまいお申込みいただけなかった方々、急遽一社あたり二名までの参加とさせていただいたことでご参加いただけなかった方々もいらっしゃいました。大変申し訳ございません。
また各社様お取り組みの質が高く、とうてい7分では満足に話しきれないご様子でした。
次回はより大きな会場で、様々な企業・お立場でDID/VCに携わられている方々をお呼びしてイベントを開催させていただきます!