KYBプラットフォームDunaがシードラウンドで約10億円を調達
ニュース原文:
Dunaとは
Dunaはオランダに本社を置くスタートアップ企業です。DunaはKYBプラットフォームをSaaS展開しており、顧客には主に金融業界の企業を持つようです。
以下のような企業を顧客として持つようです。
Plaid(米国のフィンテック企業)
SeQura(スペインのeコマース決済企業)
Brand New Day Bank(オランダの銀行)
主に、お金を貸したり決済代行を行うような、破産されては困るような金融系の企業に利用されているみたいですね。実際にコンプライアンスチェックが最も求められる業界の一つですので、KYBプラットフォームを提供する企業が顧客として抱えていても不自然ではありません。
株主にはStripeやNotionのような企業の創業者や経営陣がついているようです。
同社は、「デジタルパスポートのように法人の身分が証明できる世界」を目指していて、これはEUにおけるEUビジネスウォレットの考えとも似ていますね。
提供するサービス
Dunaが提供するKYBプラットフォームが提供するのは、「取引先コンプライアンスチェックの効率化」です。なんとDuna社の製品導入によって、オンボーディングのコンバージョンが30%以上も向上したという結果も出ているようです。
Dunaのサービスを利用すると主に以下のようなことが実現できます。
- コンプライアンスチェックをコード化し完全自動化
- サービスにおけるコンプライアンスチェックのシステムをノーコードで構築
- 公共料金、銀行口座、電子署名など様々な法人確認の手法を全てカバー、そして各国の規制に合わせてローカライズ
- OnfidoなどのKYC/KYBサービスとの連携
確かに銀行口座の開設や、EC決済代行サービスなどのオンボーディングプロセスにおける摩擦は、企業にとっては収益機会の損失につながっているのかもしれません。法人口座の開設が簡単なWebフォームで完了し、誰でも構築できる世界観は面白いかもしれませんね。
KYBの市場は200ドル市場とも言われており、今後注目のスタートアップの一つですね。
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