NTT Digital社が映像コンテンツ業界におけるDID/VCの技術実証を行います

株式会社NTT Digitalのプレスリリース(2025年9月17日 14時00分)NTT Digital、映像コンテンツ業界におけるDID/VC技術の実証実験を開始

NTT Digital社がビジュアルボイス社と「映像コンテンツ業界におけるクリエイターやバイヤーの本人性や経歴・履歴の証明にDID/VCを適用する実証実験」を実施すると発表しました。

実証実験は2025年秋に開催される見込みです。

実証実験の詳細

この実証実験は、ビジュアルボイス社が提供される「LIFE LOG BOX」というサービスを用いて行われます。

LIFE LOG BOXとは

ライフログボックス - 永続的に保存可能なデータストレージであなたのコンテンツを大切に保管。ポートフォリオをまとめ、新しい仕事やマーケットプレイスでの収益を得ることができる、コンテンツやクリエイターの価値を最大化するサービスです。

LIFE LOG BOXのサービスページより:https://lifelogbox.com/ja/
ホーム - LIFE LOG BOX

ライフログボックス - 永久保存可能なデータストレージであなたのコンテンツを大切に保管。ポートフォリオをまとめ、新しい仕事やNFTマーケットプレイスでの収益を得るこ…

IPFS(InterPlanetary File System:分散型のオープンソースファイルシステムプロトコル)上に各種コンテンツのデータを保存することができ、それらのデータをポートフォリオとして表示したり、NFTやブロックチェーンを用いてマーケットプレイス的に売り買いする仕組みが備わっているようです。

このサービスにDID/VCシステムを組み込むことで、

  • クリエイターやバイヤーの本人性の担保
  • クリエイターにまつわる受賞歴や卒業証明書の紐づけ
  • バイヤーの過去の取引履歴の証跡

といった観点にトラストをもたらすことを計画されているようです。

NTT Digital様のDID/VC基盤の概要も

プレスリリース内にはNTT Digital社のDID/VC基盤についても記載されていました。

NTT Digitalの提供するDID/VCシステムは、コンテンツプラットフォーム事業者向けに、証明書の発行・登録・管理を可能にするDID/VC基盤をAPIとして提供するものです。

本システムでは、ユーザーが各種証明書を申請・取得できるVC発行機能を備えており、証明機関側では申請の管理や承認が行えます。申請時には、証明書の様式選択、必要項目の入力チェック、決済処理、ステータス管理などが行われ、承認後にはVCがユーザーのウォレットに発行・保管されます。

また、Verifiable Presentation(以下、VP)登録機能として、「クリエイターVP」「コンテンツVP」「パッケージVP」の3種類を用意。各VPはウォレットと連携して登録され、認証マーク付きで表示されます。また、パッケージVPでは、複数のクリエイターやVPを統合し、出品情報との連携も可能です。

加えて、取引機能により証明書の提示やパッケージVPの取得ができるほか、ウォレット内での証明書表示・取得・開示などの管理機能も備えています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000136141.html

VCのライフサイクル管理に必要な各種基盤を整備されており、それらをAPIとして外部提供されているようです。

NTT Digital社は今年4月にもエンタメ系の事業者様とDID/VCとマイナンバーカードを用いた実証実験を実施されていましたが、この領域でのDID/VC技術の活用を狙われているのかもしれませんね。


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