AI時代のデータ主権Ontologyが示すDID / VC基盤の次の展開

ニュース原文:https://www.investing.com/news/cryptocurrency-news/ontologys-2026-roadmap-targets-universal-data-sovereignty-and-humancentric-ai-4554924

データ主権とAIを結びつける動き

Ontologyが2026年ロードマップを公開

分散型ID(DID)やデータインフラを開発するOntologyは、2026年のロードマップを公開しました。今回の計画では、データ主権(data sovereignty)と人間中心のAIを軸に、分散型IDやVerifiable Credential(VC)の基盤を拡張する方針が示されています。

AIの発展によって、データの扱い方は新しい課題を抱えています。
AIの学習に使われるデータは誰のものなのか。
その利用を個人がどこまでコントロールできるのか。

Ontologyのロードマップは、この問題に対して分散型IDを基盤としたアプローチを示しています。

Ontologyとはどのような基盤か

Ontologyは、分散型IDやデータ管理のインフラを中心に開発を進めてきたブロックチェーンプロジェクトです。

同プロジェクトの中核となるのが ONT ID と呼ばれる分散型ID基盤です。
ユーザーや組織が自分の識別子を管理できる仕組みで、W3CのDID仕様に準拠した形で設計されています。

また、Ontologyでは Verifiable Credential(VC) を用いたデジタル証明の仕組みも提供しており、IDや資格情報を検証可能な形で扱うインフラの構築を進めてきました。

プロダクト統合:ウォレットをデータ基盤に

今回のロードマップでは、複数のプロダクトを統合する方針が示されています。

Ontologyはこれまで

  • ONT ID(分散型ID)
  • Orange Protocol(データ集約)
  • Ontello(プライバシー機能)

といったサービスを展開してきました。これらの機能を ONTO Wallet に統合し、ID・資格情報・データ管理を一つのインターフェースで扱える構成へと再編する計画です。

ウォレットは暗号資産の管理ツールにとどまらず、ユーザーが自分のデータや評価情報を管理できる基盤として位置づけられています。

AI時代のデータ管理

ロードマップでは、AIとの接続も重要なテーマとして示されています。

Ontologyは、ユーザーが同意したデータをAIの学習に活用する仕組みを構想しています。
ユーザー自身がデータ利用の範囲を管理し、その価値から利益を得られる仕組みを目指すとされています。

AIの発展は、大量のデータ利用を前提としています。現在はプラットフォーム企業がデータを集中管理するモデルが主流ですが、Ontologyは分散型IDを基盤にしたユーザー主導のデータ管理モデルを提示しています。

まとめ

Ontologyの2026年ロードマップは、分散型IDやVCの基盤をAI時代のデータ利用に接続する方向性を示しています。

AIの発展によって、データの管理主体や利用ルールは大きな議論になりつつあります。
分散型IDを基盤としたデータ主権の考え方は、その議論の一つの方向性として今後も注目されそうです。


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