Recept NEWS 2024-11-01

ジョージアのモバイル運転免許証がSamsungウォレットに入ります

Samsungウォレットでジョージアのモバイル運転免許証(mdl)が利用できることが分かりました。

公式のドキュメントによると、モバイル運転免許証の受け取りにはekycのようなプロセスが利用されるようです。

一方で国内では、ekycの安全性に関しては現在議論の余地があるところです。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000946152.pdf

どれだけ安全性の指摘をしたところで、結局発行者が責任を持って本人性の担保を行うという運用にならざるを得ない気はしますが、ジョージアがこのような議論に対してどう出るのか気になるところではあります。

ちなみに、Receptが発行する学生証VCに関しては教育機関にその発行方式は一任しています。

マクロ的なモメンタムとして、デバイス1つであらゆる手続き、認証を完了させることが存在することは間違いないと思われます。

そんな中で、発行時の本人性の担保について、発行者が積極的に対抗策を出していく必要性も感じます。

参考:
https://dds.georgia.gov/digital-id-samsung-wallet

カナダのAffinitiQuestが提供するデジタルクレデンシャルプラットフォームが、カナダ政府のデジタルクレデンシャルシステムに採用されました。

AffinitiQuestはデジタルIDウォレットSDKやVC発行、検証プラットフォームを提供する企業です。

彼らのプラットフォームでは、EUDIウォレットにも利用される、W3CVCやMDLに対応しています。

プレスリリースでカナダ政府は、「この発表は市民サービスに対してデジタルトラストサービスを活用するためのマイルストーンだ」と、発表しています。

カナダではSecure Key TechnologiesなどVCを活用した民間企業の出現と、政府との協力が活発に思えます。

参考:
https://affinitiquest.io/resources/affinitiquest-selected-to-provide-government-of-canada-with-a-white-label-digital-credential-orchestration-platform/

Global Passenger Surveyのレポートが公開されました。

近年のEUDIウォレットの仕様作成や、空港での実証実験を通じて、デジタルウォレットでの旅客体験に支持が集まっています。

オンラインでのシームレスなボーディングプロセスやホテルのチェックイン、そのほかの旅行体験へのアクセスは利便性を生み出すと消費者に捉えられているようです。

EUなど諸外国でパスポートのデジタル化が検討されており、大きなモメンタムを感じます。DTC(デジタル・トラベル・クレデンシャル)は今後注目の領域の1つであります。

参考:
https://www.iata.org/en/publications/manuals/global-passenger-survey/