キプロスでデジタルIDウォレットアプリがリリース/スイスでデジタルIDウォレットアプリの仕様と実行計画が策定されています
キプロスのデジタルIDウォレット
ニュース原文:
EU加盟国であるキプロスで、デジタルIDウォレットがリリースされています。
例にもれずキプロスも、eIDAS 2.0規制の範囲ないですので、2026年までに国民にデジタルウォレットを提供することが義務づけられていました。
各国がプロバイダーの採択などを進める中、早くもアプリがリリースされています。
アプリを利用するには、CYログイン(CY Login)という、キプロス政府が提供する認証プラットフォームへの登録が必要なようです。
これは日本でいうマイナポータルのようなものでしょうか。
日本では政府系のウォレットアプリはマイナンバーとの絡みは確実に議論される点であり、そういう意味では、キプロスのCYログインとウォレットアプリの関係性について動向を探るのは1つ有効なインプットかもしれません。
スイスでデジタルIDウォレットの実装方針及び実施計画が定められています
ニュース原文:
以下、目に留まった点を抜粋しております。
連邦参事会は、分散型識別子(DID)として「DID:webvh」を採用することを決定しました
証明書のフォーマットには「SD-JWT(Selective Disclosure JSON Web Token)」技術が使用され、ユーザーは他の情報のプライバシーを保ちながら特定の身分属性を共有できるようになります。この技術選択は、他のヨーロッパのイニシアチブで試験されているアプローチを反映しています。
技術的なフレームワークには、発行プロセスで「OpenID4VCI」を、検証プロセスで「OpenID4VP」を使用します。
具体的なプロトコルやデータフォーマットの部分まで既に言及されています。
ウォレット提供者としては今までは暗中模索といったイメージもありましたが、技術仕様についてはかなり具体化されてきているなと感じております。
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