AI経済に信頼を築く—DID/VCスタートアップcheqdの取り組み
ニュース原文:
AIが日常生活に深く組み込まれる中、プライバシーと信頼の確保がますます重要になっています。
誰がデータを管理するのか? デジタルコンテンツの信頼性をどう証明するのか? AIは個人情報を侵害せずに自律的に運用できるのか?
こうした課題に対し、cheqd は自己主権型アイデンティティ(SSI)と分散型識別子(DID)を活用し、個人が自身のデータを管理できる未来を構築しています。
AIエージェントの信頼性をどのように確保するのか?
例えば、AIエージェントが旅行の予約を行う場合、
- ユーザーの個人AIエージェント は、フライトやホテルを検索・予約する権限を持っていることを証明する必要があります。
- 旅行会社のAIエージェント は、その個人AIエージェントと、その背後にいるユーザーのデータを検証し、正当な取引かどうかを確認する必要があります。
こうしたやり取りをcheqdはVC(Verifiable Credentials) によって実現しているそうです。
クレデンシャルの発行・取り消し・検証には $CHEQ(cheqdのトークン)が利用されているそう。
つまり独自のDIDメソッドを使っていますよという話かと思います。
AIエージェントでVCによる検証が必要になるケース
バズワードとも化しているAIエージェントですが、どのようなユースケースでVCが必要になってくるのでしょうか。
筆者なりに整理してみると以下のようなユースケースではVCが必要、逆に不必要になってくるかと考えています。
VCが必要なケース
- AIが個人情報の提供が必要な処理を代行する場合
- AIが本人の代理で決済などの金銭の取引を行う場合
- AIが企業やサービスの代理処理を行う場合
- AIが人間による代行であることを証明したい場合
例えば、医療機関の予約や旅行代理店での予約などは個人情報の提供が必要なユースケースとなるかと思います。
「人間による代行であることを証明したい場合」、というのは、例えば予約サイトでAIボットによる予約がされてしまうようなイタズラを避けたいという企業心理的にAIによるものではないことを確認したい、という意図でリストアップしました。
逆にVCが必要ないケース
- 単なる検索や、レコメンド、リサーチの代行
- タスクに対して個人の認証や許可が必要ない場合(ないしはAIが代行しても損失のない取引)
まとめ:今話題のAIエージェント✖️DID/VCが流行?
直近、AIエージェントの認証をどうするのか?的な話題でDID/VCを見ることが多くなったように思います。
cheqdについては今後も経過を観察したいと思いますので皆さんも要チェックです。
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