VC(Verifiable Credentials)の利用における生体認証クレデンシャルの重要性

ニュース原文:

Dock社がウェビナーの要約を出していたので、取り上げてみます。

このウェビナーはDock社が提携している、Daon, Youverse社からゲストを呼んで開催されました。

VC(Verifiable Credentials)がもたらす恩恵

VCが解決できるペインについて取り上げており、以下のように回答しています。

物理的な書類への依存の削減

  • 物理的な書類を用いたオンボーディングは手間がかかり、セキュリティも低い。

再利用可能なIDの実現

  • 何度も繰り返されるKYC(顧客確認)プロセスを削減。
  • ユーザージャーニーの改善と不正リスクの低減に貢献。

アイデンティティと属性のリンク

  • 身元の証明だけでなく、追加の認証済みデータを紐付け可能にする。

同意とデータコントロールの実現

  • ユーザーが特定のデータを特定の目的に対してのみ共有できるようにする。

プライバシー関連法への対応

  • データ共有の制約を遵守する手段となる

一方で、VCが流通すると、そのVCを盗難した人は誰でも利用することができ、所有者以外の人間が利用することも考えられます。

これをカバーするのが生体認証であるとしています。

生体認証付き資格情報の業界ユースケース

では、生体認証を含めて資格情報を提出、検証するようなユースケースはどのような業界で生まれるのでしょうか。

Dockが先行して検知している業界は以下のようです。

年齢認証

  • 規制対象分野での重要性(例:アルコール、ギャンブル、オーストラリアの16歳未満向けSNS)。
  • 他人(例:18歳以上の兄)が未成年に資格情報を共有する不正を防ぐ。

政府発行ID

  • デジタルパスポート、国民IDの信頼性を確保するために生体認証が必須。

銀行および高額取引

  • 大規模な金融取引や口座開設時のリスクを軽減。

旅行

  • シームレスな国境通過や搭乗手続きを実現。

上記のような業界は、今後日本でも生体認証×VC(Verifiable Credentials)のような話題が出てくるかと思われます。

日本でもレンタカーにVC(mDL)を使った新サービスの検討が始まったりと、色々と流れが早くなってきています。

引き続き最新情報をお伝えできるように努めてまいります。


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