英検デジタル証明書がASPと連携/IATAにおけるデジタルIDの展望/新たなデジタルバッジサービスを観測
英検デジタル証明書がASPと連携
英検協会様はデジタル合格証をVC形式で発行されています。

この度、大学入試における出願システムを提供されているKEIアドバンス社と基本合意を締結されたようです。
デジタル合格証は紙の合格証と比べて受験生が受け取るまでの時間が短いため「英検の合否公開日当日からデジタル証明書の発行および大学への提出が可能となり、出願直前まで英検に挑戦する機会が広がる。これにより、より高い級資格・スコアで大学入試に臨むことができるようになる」ようです。
VCであることが直接的に生かされた事例ではないかもしれませんが、今後も教育領域でのデジタル化は進んでいきそうです。
IATAにおけるデジタルIDの展望
IATA(国際運送協会)が、空港でのデジタルIDが今後ますます普及していくことを予測するプレスリリースを出したようです。「デジタル旅行ID」というキャッチーなワードがあるようですが、2029年までに46億ドルの市場規模になると推測されています。
空港でのデジタル化でここのところ目立っているのは生体認証の活用です。
The conference also highlighted the importance of collaboration in implementing W3C Verifiable Credentials (VC) and Decentralized Identifiers (DIDs).
“Global cooperation keeps flying secure. Adopting Verifiable Credentials and Decentralized Identifiers standards is a natural next step in reinforcing security, trust, and efficiency,” says Nick Careen, IATA’s senior vice president of operations, safety and security. “Every aviation stakeholder wants flying to be even more secure – which crosses geopolitical divides. The technology is ready and proven.”
Careen says the industry now needs to ride its momentum in working towards obtaining a recommendation at the International Civil Aviation Organization (ICAO) assembly later this year.
https://www.biometricupdate.com/202503/iata-advocates-for-rapid-adoption-of-digital-identity-by-air-travel-industry-governments
直訳
「この会議では、W3C 検証可能認証情報(VC) と分散識別子 ( DID ) の実装におけるコラボレーションの重要性も強調されました。
「世界規模の協力により、飛行の安全性は維持されます。検証可能な認証情報と分散型識別子の標準を採用することは、セキュリティ、信頼性、効率性を強化するための自然な次のステップです」と、IATA の運用、安全、セキュリティ担当上級副社長のニック・カリーンは述べています。「航空業界のすべての関係者は、地政学的な境界を越えて、飛行の安全性をさらに高めたいと考えています。この技術は準備が整っており、実証済みです。」
カリーンは、航空業界は今、今年後半に開催される国際民間航空機関( ICAO )総会で勧告を得ることに向けて、勢いに乗って取り組む必要があると語る。」
海外渡航には「パスポート」という究極のクレデンシャルが関与するので、近い将来VCが活用されていくのではないかと期待しながら見ています。
SertifierというVC発行サービスを発見
https://sertifier.com/digital-certificates
サービストップページにでかでかとVerifiable Credentialsと記載するサービスを観測してしまいました。

ピュアなデジタル証明書としてのユースケースが記載されていました。
オープンバッジ的な使い方に見えます。
お客様の声には以下のような効果事例が
Increase in Learner Engagement
“The platform lets us create digital certificates and issue them quickly and on scale to developers. Over and above issuing of certificate, it provides sharing on social media, email sending, and monitoring for us. It's a complete suite to manage the developer community we engage with.”
https://sertifier.com/velocity-integration
小さなデジタル上の結びつきを有機的に使えるよ、的な感じでしょうか。
SaaSモデルの明朗価格でした。大体「金額はお問い合わせください」と隠す事業者が多い(当社も含め)ので、珍しいですね。
