AIエージェントとVerifiable Credentialsの未来

2025年4月1日 2025年4月1日

credit.recept0702

ニュース原文：

AIエージェントの到来により、企業が検証可能な資格情報（Verifiable Credentials、VC）とAIの連携による新たなビジネスチャンスに注目しているようです。

海外で先行してトレンドが生まれる現象は大いにある（DID/VCもその一つですが）ため、引き続きウォッチしていきます。

AIエージェントとVC(Verifiable Credentials)

旅行予約、税務申告、株取引設定など、日常タスクをAIエージェントが代行する未来が近づいています。

そんな中、Ping Identityのプロダクトマネージャー、Diana Jouard氏は「検証可能な資格情報とAIエージェントの連携は非常に価値がある」と述べています。

高コストの統合や審査プロセスを経ることなく、サービスプロバイダーは検証可能な情報に依存できるようになります。

AIエージェントがデジタル労働力となる世界線において、「AIにおける生体認証」のような役割をVCが果たしていくのではないでしょうか。

米国イリノイ州のDeVry大学、CISO（最高情報セキュリティ責任者）のFred Kwong氏は、AIエージェントが予期せぬリスクをもたらす可能性を指摘しています。

AIエージェントに過剰な権限を与えたり、誤ったデータに基づいて意思決定を許可したりすれば、意図した目的から逸脱する恐れがあります。

そういった、AIの暴走という観点からもVCを利用することは有益だと思われます。

AIエージェントの使用には、タスクの許可範囲やアクセス可能なデータの定義など、アクセス制御への新たなアプローチが必要です。

組織は、エージェントにデータを提供できる人、知識ベースに追加できる人、情報の変更・削除・更新ができる人など、適切な制御を確立する必要があります。

「技術の成長速度に私たちの制御メカニズムが追いついているか確信が持てません」とKwong氏は懸念を示しており、それはつまりAIエージェントがタスクをこなしていく中で、我々はそれを制御するソリューションがない、ということを示しています。

AIエージェントはまだ初期段階ですが、多くの組織が導入を検討しています。企業はエージェントに関連するユースケースの正当性を考慮し、エージェントが組織に与えるメリットデメリットのバランスを評価する必要があります。

その中でVCという技術の利用は非常に有益な技術だと思いますし、最も最適化されたソリューションかもしれませんね。

デジタルアイデンティティの最新トレンドを毎週お届け！
業界の最前線をまとめた「DID/VC Weeklyレポート」を毎週無料で配信中です。こちらから簡単に登録できますので、ぜひ情報収集や新規事業のタネ探しにご活用ください。