oid4vpのdraft27が更新されています

ニュース原文：

OpenID for Verifiable Presentations - draft 28

http://openid.net

直近では、presentation_definitionからdcql（VCを要求するためのパラメータみたいなもの）への静かな破壊的変更が含まれるなど暴れん坊のoid4vpですが、近々更新が行われているようです。

全て書いていくとキリがないので、粒立てて下記を共有いたします。

• rename vp_formats to vp_format_supported in Verifier Metadata¶

訳：Verifier Metadataの項目内のvp_formatsがvp_format_supported（おそらくvp_formats_supportedの誤字）に命名変更。

若干の誤字も含みつつ、項目名が変わったとのことです。

背景は分かりませんが、実装する側からすると項目名が変わるのは割と気になるのでウォッチしておくべきかなと。

逆にいうとまだ項目名レベルで変更は起きうるので安定はしていないですし、どのバージョンでも受け入れ可能な実装が求められるのでしょうか。

この辺りの実装のスタンスは悩みどころではあります。

• update the vp_formats_supported metadata to always be format specific, and explicitly define the structure for mso_mdoc, jwt_vc_json and ldp_vc

訳：vp_formats_supportedの中の値で、mso_mdocなどの構造を明示的に指定するように変更

例）以下のようにvp_formats_supportedの中に入る項目としてldp_vcやmso_mdocが定義され、その構造まで定義するようになったようです。

• require fully-specified COSE and JOSE algorithms for mso_mdoc and dc+sd-jwt formats in vp_formats_supported metadata

訳：COSE and JOSEがvp_formats_supportedメタデータのmso_mdocとds+sd-jwt（要はmdocとSD-JWT）にて求められるように

具体的にはmdoc, SD-JWTの提出を求める際に、以下のようなパラメータを与えることで、「検証者の信頼するこの署名方式で提出してください」ということが指定できます。ここにCOSE and JOSEを指定しなさいよということかと思います。

他にも下記のような変更が入っているのですが、眠たくて全て書ききれなかったので、どこかで洗いたいと思います。。

• remove AnonCreds for now as we're lacking implementation experience
• clarify that client identifier prefix specific parameters go in the header in multi RP DC API requests
• wallets must verify expected_origins in signed requested over the Digital Credentials API
• add "SD-JWT VCLD" section to SD-JWT VC Credential Format appendix
• clarify rules around rejecting presentations that fail checks
• remove references to ISO 18013-7 due it referencing an older version of the VP specification
• specify value matching for mdocs via a reference to cbor-to-json

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