【AIエージェント×DID/VC】DID/VCを用いたVerifiable AIハッカソンが行われました
ニュース:
DID/VCを取り扱うcheqdが主催するハッカソン
下記2つのテーマで募集が行われており、それぞれの要件としては、cheqdの提供するDID/VCのインフラを利用することが要件として入っているようです。
- エージェント経済・AIエージェント
- コンテンツ認証・その他
入賞したそれぞれのプロジェクトの紹介を後ほど行いますが、それぞれのプロジェクトがcheqdの利用の仕方の差異・技術的差異がありました。
今回はAIエージェントを用いたプロジェクトについて紹介していきます。
入賞したプロジェクト
エージェント部門・1位 Identone
Identoneは、音声通話を通じたAIエージェントとのインタラクションを検証可能かつ追跡可能にするプラットフォームです。
ユーザーとAIエージェントの双方にcheqdのDIDで署名されたVCが発行され、通話中にVCを交換することで、互いが信頼できる検証済みの相手であることをリアルタイムに証明できます。電話越しでも相手(人間またはAI)の身元と信用性を保証した上で対話が可能になります。
Identoneでは、ユーザーとAIエージェントの身元証明にVCとDIDを用いています。VCはcheqdのDIDによって署名されており、通話中に任意のcheqd DIDをリアルタイム検証することで、アカウントの所持者確認やAIエージェントの認可を即座に行えるようにしています。
電話をしている相手が誰なのか・信頼できるのかを確認するにはリモートで検証を行う仕組みの実装が必要です。
こういったユースケースではDID/VCの特徴がそのまま利用できるのでしょう。
以下のリンクから、Identoneのデモ動画を見ることができるのでぜひご覧になってください。
エージェント部門・2位 Kith
Kithは、AIエージェント向けの「デジタルパスポート」を作成し、エージェントの資格情報やスコア、行動履歴を蓄積して評価する信頼フレームワークのプロジェクトです。
Kithでは各エージェントに対してDIDを附番し、エージェントの資格やスコアなどの信用情報をVCとして紐づけることで、AIエージェントの信頼スコアを独自に算出して第3者的に検証することが可能です。スコア算出ロジックの様な透明性が重要視されるようなユースケースではデータのソースとして、改変が不可能なVCが利用されるという考えのようです。
エージェント部門・3位 SNAILS
SNAILSは、メッセージングアプリTelegram上で動作するボット「Dail」を通じて、AIとのチャットにおけるユーザーの身元やコンテンツの信頼性を検証するプロジェクトです。このボットにより、ユーザーは自分のアイデンティティを証明し、チャット内のAIエージェントを認証するとともに、会話で共有されるコンテンツの信ぴょう性を追跡できます。
こちらは本人確認の証明書をVCとしてユーザーに持たせてチャットボットで本人確認を可能にしています。
まとめ
cheqdはAIエージェントの認証にかなり力を入れて広報活動を行っている印象です。
今後もこのようなイベントのニュースがあれば掲載してきます。
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