Google Wallet内のVC確認について/大手町でイベント開催します

https://developers.google.com/wallet/identity/verify/accepting-ids-from-wallet-online

Google Walletの開発者向けページに、ウォレット内のクレデンシャルを取り出すための手順が掲載されています。

サポートされている形式

Google Walletは現在mdoc形式のVCのみをサポートしています。
ページにはW3C VCも「業界で大きな支持を得ている」と記載されており、Android 認証情報マネージャーはW3C VCもサポートしている旨が記載されています。

ページ内にはデモアプリ⇔Google Wallet間でデジタルIDの情報をやり取りする際の画面イメージも掲載されています。

なお、VCでは当たり前ですがユーザー操作によってのみクレデンシャルはアプリ側で認識されます。

ユーザーのプライバシーを保護するため、ユーザーが利用可能なデジタル ID を持っているかどうかをサイレントに学習する機能は API でサポートされていません。そのため、図のようにオンボーディング リンク オプションを含めることをおすすめします。

ページ後半ではゼロ知識証明(ZKP)を用いたVP検証についても触れられています。

ゼロ知識証明は「検証者が確認したい内容が真であるか否かのみを判定できる」暗号手法です。
mdocはゼロ知識証明をサポートしているため、プライバシー保護が重要視される現代社会において求められる要件を高度に満たせると言えそうです。

Googleは先日、年齢確認などでゼロ知識証明を用いた検証が可能となるライブラリをオープンソースとして公開しています。

Google、年齢認証を支援するゼロ知識証明(ZKP)技術をオープンソースとして公開 | gihyo.jp

Googleは2025年7月3日、年齢認証などに利用するためのZKP(Zero-Knowledge Proof:ゼロ知識証明)ライブラリをApache 2.0ライセンスの元、オープンソースとして公開した。

OS標準としてVCにまつわる基本処理が実装されていく動きは、技術普及ひいては技術が秘めたポテンシャルを社会が享受する間口を広げる取り組みである一方、弊社のような外部ベンダーがスペシャリストとしての価値を発揮しづらくなるとも言えます。

今後もプラットフォーマーの動きは大きな影響を与えていきそうです。

大手町にてイベントを開催します!

8/26に大手町 FINOLABにてイベントを開催します!
今回はWeb3をテーマに、ユニークな観点でビジネスを立ち上げるベンチャー企業経営者の方々にお集まりいただきます。

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