フェリカネットワークス社によるmdoc学生証の進展

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC281890Y5A720C2000000

フェリカネットワークス様はDID/VCの一規格であるmdocをベースとしたデジタル学生証プラットフォームを提供しています。
ここで「デジタル学生証サービス」ではなく「デジタル学生証プラットフォーム」と呼称しているのは、フェリカネットワークス様自身がUI含めたアプリケーションを提供するのではなく、SDKの形で「mdoc形式のデジタル学生証を管理するための機能」を提供しているためです。

https://www.felicanetworks.co.jp/other-businesses/student-id.html

単にデジタル学生証の情報をデジタル化するだけではなく、学生の履修状況や図書館の利用情報といった「学生証以外の情報」も異なる学校間でやり取りできるような構想を描いているようです。

デジタル学生証×VCの動向

VCは「デジタル証明書の発行規格」と訳されることも多いです。そうなると民間が発行するデジタル証明書として代表的な「学生証」に白羽の矢が立つのは自然な流れです。(そして学生証の多くは未だにカード!)

実際に多くのベンダーやベンチャー企業がVCで学生証を電子化する取り組みを行っています。

Recept

弊社のproovyもVC発行/検証基盤およびウォレットを複数の教育機関に提供しており、学生証の発行用途でもご利用いただいております。

TOPPANエッジ

TOPPANエッジ様もデンマークの企業と組み、VC技術と顔認証技術を組み合わせたデジタル学生証サービスを提供すると発表しています。

https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2025/05/newsrelease250507_1.html

共同印刷

共同印刷様は、ICチップ入りのカード型学生証とアプリのハイブリット型サービスを提供しています。
アプリ側のデータ規格としてVCを採用されています。

https://www.kyodoprinting.co.jp/release/2025/20250430-8836.html

学生証が電子化されることで、校内の周辺システムや鉄道会社の定期券発行システムとの連携などの発展も期待できます。
VC技術の特徴や強みがそのまま刺さる数少ない領域なので、今後も各社が取り組みを行っていくのではないかと予想しています。


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