Badger Build Festにてハッカソンが開催されました

ニュース原文:

ウィスコンシン大学マディソン校で開催されたBadger Build Festは、従来のハッカソンの枠を超えた革新的なイベントとして注目を集めています。24時間という限られた時間の中で、参加者はVentureトラックとBlockchainトラックのいずれかを選択し、次世代のビッグアイデアを形にする挑戦を行いました。

イベントの独自性:ハッカソンとピッチコンペの融合

Badger Build Festの最大の特徴は、「ハーフ・ハッカソン、ハーフ・ピッチコンペティション」という独特の形式にあります。94名の参加者が集い、技術的な実装力だけでなく、ビジネスモデルとしての実現可能性も同時に評価される点が、従来のハッカソンとは異なります。この形式により、エンジニアだけでなく、起業家志望の学生も含めた多様な人材が集結し、相互補完的なチーム編成が可能となりました。

当ハッカソンは、ブロックチェーントラックとベンチャートラックの2つに分かれて実施されました。ブロックチェーントラックの方が分散型アイデンティティ系のアイデアのものが多く、ベンチャートラックの方は特定の業界に対するソリューションが多い印象があります。

ハッカソンで生まれたプロジェクトはこちら

注目のブロックチェーンプロジェクト

Blockchainトラックでは、verifiable credentials(検証可能な資格情報)を活用したプロジェクトが多数提出されました。以下はその例となります。

  • 「Credly」は、履歴書上の従来検証困難だったスキルや経験を、オンチェーンバッジとして第三者が証明できる仕組みを提案。
  • 「BadgerBadges」は、大学での実体験をNFTバッジとして改ざん不可能な形で記録するシステムを開発しました。
  • 「TrueSource」は製品のライフサイクルを追跡する分散型CarFaxとして、サプライチェーンの透明性向上に貢献。
  • 「BadgerTutor」は学習支援とブロックチェーンの信頼性を組み合わせた教育プラットフォームを構築。

教育系のプロジェクトはオープンバッジ×ブロックチェーンという取り組みが多いですね。

VentureトラックとWeb3の可能性

一方、Ventureトラックでは、実用的なソリューションが提案されました。「Badger Pool」はライドシェアの支払いと責任を明確化し、「BluWorld」はソーシャルメディアにブロックチェーンインセンティブを統合するなど、Web3技術の実社会への応用可能性を示しました。

このトラックを見るだけでも事業のアイデアが思い浮かびそうな予感がします。

まとめ

特にverifiable credentialsを中心としたブロックチェーン技術の教育・認証分野への応用は、デジタルアイデンティティの注目領域の一つであることを示唆するものとなりました。

参考: Badger Build Fest Project Gallery


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