ChromeブラウザにDigital Credentials APIが実装されています
ニュース原文:
Digital Credentials APIとは
Google ChromeのDigital Credential APIは、ウェブブラウザ上でVC(Verifiable Credential)を安全かつ効率的に発行、管理、提示するための新しいAPIです。
このAPIは、ユーザーが信頼できる情報をシームレスに管理し、ウェブサイトやサービスと安全に共有できる環境を提供します。
eidas2.0を代表として、アメリカ、オーストラリアでもmDLを用いてクレデンシャル情報をスマホで持ち運ぶという体験が普及しつつあります。
これを背景として、chromeでもmDLからユーザーデータの保管ができるAPIの開発が行われました。
主な機能
- クレデンシャルの保存と管理
ユーザーは、デジタル証明書やクレデンシャルをブラウザ内で保存し、安全な方法でアクセス可能。 - クレデンシャルの提示
ウェブサイトやサービスがリクエストするクレデンシャルに応じて、必要な情報のみを選択的に提示。 - 相互運用性
Digital Credential APIは、DID(分散型識別子)やVC(検証可能クレデンシャル)などの標準技術を採用し、既存の分散型アイデンティティ(Decentralized Identity)エコシステムとの相互運用性を確保しています。 - セキュリティとプライバシー保護
情報の暗号化や選択的開示(Selective Disclosure)をサポートし、ユーザーのプライバシーを最大限に保護。
今後に期待
chromeという大手のブラウザがVCの受け入れに対応することはユーザーにも事業者に対しても好影響をもたらすと考えられます。
chromeという既にネットワークを持っている製品が対応することで利便性を享受できるためです。
こうしてVCという形式で自身のデータをスマホで持ち運ぶ体験が少しずつ広がっていけば素敵ですね。
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